第1回 日本放射光学会功労報賞 (2014年 1/2)
浅利 桂一氏 (ASARI Keiichi)
神津精機株式会社 我が国における放射光利用の出発点は、旧東大原子核研究所の1.3GeV 電子シンクロトロンから発生する放射光を用いた1964 年の分光予備実験(可視・SX)である。1971 年に放射光専用加速器(SOR-RING)の建設が開始され、1974 年12月14日~15日にかけて放射光が確認された。浅利桂一氏は1967 年以来、放射光利用実験のために様々な装置開発を行ってきた。この46 年間に及ぶ、放射光を用いる研究者の要望に応えようとする開発者魂が、今日の放射光計測技術および放射光科学の発展の重要な礎石の一つになったと言っても過言ではない。
これまでの浅利氏の「放射光科学を支える技術者」としての実績は高く評価でき、本学会功労報賞を受賞するに値する。
日本放射光学会
会長 村上洋一
功労報賞報告 学会誌 vol.27 No.2(2014)