8月6日(月)

セッション1.

=== 生命科学の現状と将来展望 ===

セッションの目的:
放射光分野とかかわりがある分野のエキスパートを招いて、各分野ではどの様な解析が可能で、将来放射光を利用する場合、どの様なことが解明できれば良いのかを語っていただく。

座長 山本 雅貴理研・播磨

  • 13:30~15:00
    1-1. 光学顕微鏡による生体分子・細胞生物学研究のこれまでと将来展望 30分
    横田浩章(東京都臨床医学総合研究所)
    1-2. 電子顕微鏡イメージング法の現状と未来 30分
    岩崎憲治(阪大・蛋白研)
    1-3. 相補的な手法による超分子複合体の構造解析:現状と将来 30分
    今田勝巳(阪大・生命機能)

セッション2.

=== 新たな光源と今後の展開が期待される萌芽的計測の現状 ===

セッションの目的:
セッション1を踏まえて、これまでの光源と新たな光源の性質を加速器の立場から平易に比較紹介していただき、今までとは違った何ができそうなのか予備的知識を持ってもらう。また、現在の光源の限られたコヒーレント成分を取り出して何がなされているのか?マイクロビームを用いて何がなされているのか、時間分解測定としてどのようなものがあるのかといった、放射光光源の物理的性質やその加工によって得られる光を積極的に利用しているユーザーに現状と次世代光源への期待を語ってもらう。また、可能であれば、未だ試みられていない実験のアイデアについても提案いただく。

座長 中迫 雅由(慶応大)

  • 15:30~16:45
    2-1. 次世代光源XFEL・ERLがもたらす光 25分
    田中均(理研)
    2-2. 離合集散する蛋白質複合体のダイナミクス-X線小角散乱による計測- 25分
    鶴田博嗣(SSRL
    2-3. X線プローブを用いた細胞内元素分布測定-臨床研究のための基礎研究- 25分
    志村まり(国立国際医療センター研究所)
  • 休憩
  • 17:15~18:35
    2-4. コヒーレントX線回折が切り開く構造解析の新手法 25分
    西野吉則(理研・播磨)
    2-5. コヒーレント照明による細胞内小器官のイメージング 25分
    前島一博(理研・和光)
    総合討論 30分

=== 懇親会(萌光館・バーベキュー) ===

懇親会を通じて討論


8月7日(火)

セッション3.

== 高度化した第三世代光源と第四世代光源の相補的利用と共通の問題点==

セッションの目的:
XFELについては、大多数のユーザーが同時期に使えるわけではなく、また、XFELでの限界点もありうる。それゆえ、今後とも連携を保ちながら2種類の光源を相補的に利用してゆく必要があり、このセッションの前半はその指針を語っていただく。また、このセッションの最後では、全ての生命科学ユーザーの悩みの種である放射線損傷の問題を取り上げて、現状と対策を議論する。

座長 熊坂 崇(JASRI)

  • 9:30~11:35
    3-1. 第3世代放射光源のパルス性を利用したピコ秒ダイナミクス研究の現状とフェムト秒X線利用研究への期待 25分
    足立伸一(KEK-PF)
    3-2. X線マイクロビームを用いた微小結晶での構造解析に向けた取り組み 25分
    五十嵐教之(KEK-PF)
    3-3. 難結晶性タンパク質の構造決定における新光源利用の展望 25分
    国島直樹(理研・播磨)
    3-4. XFELによる生体分子損傷の物理素過程と多電子・イオンダイナミクス 25分
    森林健悟、乙部智仁(原子力機構)
    3-5. 蛋白質結晶の放射線損傷-吸収線量に基づく定量的評価- 25分
    清水伸隆(JASRI)
  • 11:35~12:35 総合討論 パネリスト(各講演者+座長)

プログラム