日本放射光学会誌


Vol.17,No.4/July.2004


【表紙の説明】
2つの異なるエネルギーの X線を用いた(2色 X線)CTでは,被写体の電子密度と構成要素の原子番号(実効原子番号)を画素値とした画像が得られる。 表紙はラット胸部の 2色 X線 CT画像を示す。40 keV,70 keV X線に対する減弱係数画像には肺が明瞭に写っている。 肺は大量に空気を含んだ臓器で,密度も減弱係数も小さい。これが肺が明瞭に写る理由であり,電子密度画像でも肺は良く見える。 一方,実効原子番号画像には肺と周辺組織の間に明瞭なコントラストがない。すなわち,肺と周辺組織の実効原子番号が近いことを意味し,構成要素が似ていると考えて良い。 X線吸収画像も基本パラメータに分離すると,これまでと異なる姿が現れることがある。
*単色X線CTの医者診断応用・・・・・取越正己、角尾卓紀(p.185)(7ページ、1216k)

*放射光高分解能光電子分光によるカーボンナノチューブの電子状態・・・・・石井廣義(p.194)(9ページ、1667k)
*Co/Pt磁性膜のPt層に誘起された磁気モーメントとその異方性・・・・・鈴木基寛、村岡裕明(p.201)(9ページ、1102k)
*軟X線を用いた金属/絶縁体界面における金属誘起ギャップ準位の研究・・・・・木口学、斉木幸一郎(p.208)(9ページ、982k)
*低線量放射線の生物影響研究のための放射光X線マイクロビーム細胞照射装置・・・・・宇佐美徳子、小林克己(p.213)(6ページ、1363k)
*フレネルゾーンプレートを用いた高分解能ビームプロファイルモニタの開発・・・・・中村典雄、阪井寛志、佐藤俊哉、早野仁司(p.220)(6ページ、1195k)

*【放射光源シリーズ9】放射光源の基礎・・・・・山本樹(p.228)(4ページ、468k)

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*【会議報告】International Symposium on Portable Synchrotron Light Sources and Advanced Applications 開催報告・・・・・小田-望月紀子、山田寛成(p.234)(4ページ、753k)
*【動向】ドイツの放射光研究40年記念の催し・・・・・佐々木泰三(p.236)(4ページ、667k)
*【読者投稿欄】黒田晴雄先生を悼んで・・・・・太田俊明(p.239)(4ページ、460k)

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*編集者委員会、編集後記  

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