日本放射光学会誌
Vol.21,No2/Mar.2008

【表紙の説明】 
原子や分子の光多重電離は,平均場近似の綻びに対応する電子相関を直接的に反映して起こる。この過程の詳細を理解するためには,多電子同時計測が有効である。最近,磁気ボトル型電子エネルギー分析の技術を利用した,超高効率の多電子同時計測が実現された。これにより,原子や分子の電子相関の理解が急速に深まりつつある。
      
 
* 原子分子の光多重電離ダイナミクス研究の新展開
彦坂泰正,伊藤健二(p.73)(7ページ、1971k)
* マイクロビームSAXS による毛髪の微細構造解析とヘアケア製品開発への応用
伊藤隆司,梶浦嘉夫,長瀬忍(p.80)(7ページ、1,337k)
* NaV2O5 の逐次電荷不均化による悪魔の花—悪魔の花を咲かせるIsing スピンの詳細と競合する相互作用の理解—
大和田謙二,藤井保彦,村岡次郎,中尾裕則,村上洋一,野田幸男,大隅寛幸,池田直,菖蒲敬久,礒部正彦,上田寛(p.87)(10ページ、1,355k)
* 「検出器シリーズ」開始にあたって
岸本俊二,田中義人(p.97)(2ページ、268k)
* [検出器シリーズ(1)]光の強度を測るⅠ—電離箱とフィルム—
成山展照(p.99)(7ページ、1,000k)
 
  * 第21回日本放射光学会年会放射光科学合同シンポジウム報告 太田俊明
  * 第21回日本放射光学会年会放射光科学合同シンポジウム学生会員発表賞審査結果 難波秀利
  * 第12回日本放射光学会奨励賞受賞研究報告「放射光共鳴散乱を応用した軌道電荷秩序の観測手法の開発研究」 若林裕助
  * 第12回日本放射光学会奨励賞受賞研究報告「軟X 線硬X 線光電子分光による強相関化合物の電子状態の研究」 堀場弘司
  * 第12回日本放射光学会奨励賞受賞研究報告「放射光粉末回折法による光誘起構造物性の研究」 加藤健一
  * 新博士紹介 豊田智史


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