日本放射光学会誌
Vol.19,No1/Jan.2006

【表紙の説明】 X線回析顕微法は、X線結晶構造解析法を結晶以外の試料に拡張した、斬新な顕微法である。X線の短い波長と長いプロープ深さのため、他のいかなる顕微法でも困難な、試料内部構造の超高空間能観察を可能とする。実験では、微小試料にコヒーレントX線を照射し、回析強度を位相回復に必要なオーバーサンプリング条件を満たす様に逆空間の細かい間隔で測定する。回析データに反復的位相回復法を適用し、電子密度分布を再生する。
図は、SPring-8BL29XULで測定した窒素ガリウム粒子からのスペックル(斑点)状回析パターンと回析顕微法により再生した試料投影像、および計算データを用いたオーバーサンプリング条件の説明を示す。
      
    * 2006年度会長挨拶・・・下村理(p.1)(2ページ、328k)                             
   
   * X線回析顕微法の原理・・・西野吉則、石川哲也(p.3)(12ページ、1150 k)

  * 共鳴X線散乱で見つけた誘電体・・・池田直(p.15)(5ページ、912 k)

* 軟X線干渉法によるEUV投影光学系の波面計測
 新部正人 (p.20)(7ページ、1480k)
    * 挿入光源の誤差磁場による軌道変動の高精度補正法の開発
    田中均、高雄勝、松下智裕、青柳秀樹、竹内政雄、安居院あかね、
   吉越章隆、中谷健(p.27)(6ページ、7000k)

    * [ビームライン光学技術シリーズ(4)]  光のエネルギーを切り出す(基礎偏)
   繁政英治、矢橋牧名(p.33)(8ページ、1520k)

    * 27th International Free Electron Laser Conference(FEL2005)報告
   田中隆次(p.41)(2ページ、380k)

     *2005年度幹事報告 *掲示板 *行事予定 *日本の主な放射光施設のWeb Site   
     *賛助会員名簿 *学会誌「放射光」投稿規程 *編集者委員会、編集後記  
     



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