「将来計画検討特別委員会」の設置について


(1) 設置の目的

これまで、我が国の放射光計画はいろいろな団体や組織が独立に計画を進めてきた。そして、放射光学会はいずれの計画に対してもサポートする姿勢をとってきた。しかし、多くの計画は長年要求されているにもかかわらず、認められないままの状態である。この原因としては、放射光ユーザーの総意が見えてこないことにあると考えられる。将来のビジョンがはっきりしないままそれぞれの組織が要求していくことは、国費の無駄使いになるだけでなく、放射光科学の衰退をも招きかねない。したがって、放射光学会が自分たちの将来を自分たちで決める説得力のある将来ビジョン、Grand Planを作成し、それを発信するため、標記特別委員会を設置し、集中審議することを目的とする。

(2) 検討課題
  1. 既存施設の将来計画
  2. VUV・SX高輝度光源計画
  3. 地域型放射光施設計画
  4. 放射光利用(国際交流、産業利用、研究環境整備)
  5. 将来の放射光源(XFELなど)
  6. その他
(3) 特別委員会の構成
  1. 放射光学会拡大評議員(現評議員、前評議員、前々評議員の合計60名)の中から選ばれた15名とする。

  2. 委員長は評議員会において決める。
  3. 委員の内、10名は拡大評議員による直接選挙によって決める。残り4名は委員長がバランスを配慮して決める。

(4)特別委員会の存続の期間
1年間、場合によっては1年延長。

(5)報告書の取り扱い学術会議、文部科学省などに対して、機会を見つけて放射光学会の総意として発信する。

議事要録、中間報告